【またやってるの?】—— 水槽歴1670日、“水足しだけ”を続けるアクアリストの話

こんにちは。F E E L です。
ショート動画で、水槽の手入れ風景を投稿しているのですが、
先日こんなコメントをいただきました。

「またやってるの?笑」と
はい。
またやっています(笑)。
かれこれ1670日以上。
- 浮いた水草をすくう
- 新しい水を作る
- 水槽に足す
この3ステップを、ずっと繰り返しています。
動画を見ている人からすると、
「毎回同じことしてない?」
と思うかもしれません。
でも、水槽というのは不思議な世界で、
“同じことを繰り返す”こと自体が、
実はとても大事だったりするんですよね。
一般的な「水換え」と、私の「水足し」
アクアリウムで一般的によく言われる管理方法は、
- 水槽の底のゴミを吸い出す
- 古い水を一部抜く
- 新しい水を入れる
いわゆる「水換え」です。
これは確かに、とても理にかなっています。
魚のフンや有機物が蓄積すると、
アンモニアや硝酸塩などが増え、
水質悪化につながるからです。
なので多くの水槽では、
定期的に水を抜いて、
環境をリセットする必要がある。
それに比べると私の水槽は少し特殊かもしれません。
最近はほとんど、
「水換え」ではなく、
「水足し」しかしていません。
なぜ“水足しだけ”なのか?
理由はいくつかあります。
① 急激な環境変化を避けたい
まず一番大きいのはこれ。
水槽って、
実は「綺麗な水」が好きというより、
“安定した水”
が好きなんです。
特にエビ類は、
水質変化にかなり敏感。
大量の水換えをすると、
- pH変化
- 硬度変化
- 温度変化
- 微量元素の変化
などが一気に起こります。
人間で例えるなら、
昨日まで住んでいた町ごと、
急に空気が変わる感じ。
だから私は、
急激な変化をなるべく避けたい。
その結果、
少しずつ蒸発した分を補う
“水足し管理”に落ち着いていきました。
② ソイル水槽は、触りすぎると崩れる
私の水槽はソイルを使っています。
ソイルは、
水草育成にとても向いている底床です。
- 水草の栄養になる
- 弱酸性に傾けやすい
- バクテリアが住みやすい
というメリットがあります。
ただ、その反面。
掃除しすぎたり、
ガシガシ底を触ると、
粒が崩れやすいんですよね。
そして崩れたソイルは、
舞い上がって濁りになったり、
コケの原因になったりする。
つまり、
「掃除した結果、逆に調子を崩す」
という現象が起こる。
アクアリウムって、
“頑張ったほうが悪化する”
ということが、本当にある趣味です。
③ バクテリア環境を壊したくない
長期間維持された水槽には、
大量のバクテリアが住み着いています。
特にソイルは多孔質なので、
バクテリアの住処になりやすい。
このバクテリアたちが、
- フン
- 餌の食べ残し
- 有機物
を分解して、
水を安定させてくれている。
つまり、
見えない“小さな浄水場”みたいなものです。
だから掃除しすぎると、
この生態系そのものを壊してしまう場合がある。
私は長年やっていて、
「綺麗にしすぎた直後」に
水槽が崩れる経験を何度もしました。
なので最近は、
「人間が思う綺麗さ」と、
「水槽が安定する状態」は違う
と思うようになりました。
④ 実は、“足すだけ”でも循環は成立する
これ、
アクアリウムをやっていない人には
意外かもしれません。
水槽って、
ある程度成熟すると、
内部だけで循環し始めるんです。
魚やエビが食べる
↓
フンをする
↓
微生物が分解する
↓
水草が栄養を吸収する
↓
また生き物が育つ
小さな自然ですよね。
もちろん、
これは「放置していい」という意味ではありません。
生体数や餌が多すぎれば、
普通に崩壊します。
でも、
バランスが取れている水槽では、
「過剰な管理をしない」
こと自体が、
安定につながる場合もあるようです。
「またやってる」が、実は一番大事
ショート動画では、
毎回ほぼ同じ作業です。
浮草を取って、
水を作って、
足す。
それだけ。
でも、
その“変わらなさ”こそが、
長期維持のコツなのかもしれません。
アクアリウムって、
派手なレイアウト変更や、
高価な機材よりも、
- 毎日見る
- 少し触る
- 異変に気づく
- 同じリズムを続ける
そういう、
地味な積み重ねの趣味なんですよね。
実は「何もしない」が一番難しい
初心者の頃って、
つい色々やりたくなりますよね。
- レイアウト変更
- 水換え
- 添加剤
- フィルター掃除
- 生体追加
でも、
長くやっていると逆になる。
「今日は何もしないでおこう」
という判断が、
一番難しい。
水槽って、
触れば触るほど、
人間の都合が入ってくるから。
だから最近の私は、
水槽に対して、
少し距離感を覚えました。
管理するというより、
観察する感覚。
まとめ:「またやってる」は、実は褒め言葉かもしれない
1670日以上。
今日もまた、
- 浮いた水草をすくって
- 新しい水を作って
- 静かに足す
それを繰り返しています。
派手さはないです。
映える変化も少ない。
でも、
水槽が今日も安定しているということは、
昨日の管理が間違っていなかった証拠でもある。
だからきっと私は、
これからもまた、
同じことを繰り返します。

「またやってるの?」
はい。
またやっています(笑)。
でも、
アクアリウムって、
案外そういう趣味なんですよね。

