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「もう、任せたから」──会議の午後、責任が崩れた瞬間

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こんにちは、F E E L です😌

今日は職場で起きた、人間模様を書き留めておこうと日記的なブログを。

✅ 結論:人は、言葉で逃げずに「距離」で逃げる。


12月某日。
曇った空。冬の始まりの匂いがする午後だった。

その日、職場では少し重たい空気の中、とある初回の会議が開かれる予定だった。
形式上ではあるけれど、課長も出席して「挨拶」をする段取りだった。
専門職が一堂に会する場。参加者の多くが資格者であり、内容もそれなりに意義深い。

私はその準備をしているわけでもなく、ただ同じ職場の空気の中にいた傍観者。
会議の主役たちの動きを、ひとり、静かに観察していた。


📎 「今は議会中で予算の準備・協議があるから…」

午前中。
課長が、ぽつりとこう言った。

「今は議会中で、予算の準備・協議があるから、今日は出席は難しいかもしれない」

それを聞いた同僚──担当Aは、どこか苦笑いを浮かべていた。
私から見ると、その言い回しが既に「参加の意思がない」ことの表明に思えたのだろう。

「もし本当に出席したいなら、もう少し言い方があるのでは?」と、彼女は後で言っていた。

「できたら行きたいと思ってる。でも無理だったら、あとはよろしく」

そう言ってくれれば、こちらもまだ期待ができたのに――。
「出席は難しいかもしれない」という、微妙な距離感のある言葉には、
「もう任せた」という意思が滲んでいた。


📞 次なる山場:次長への依頼、そして“沈黙の拒否”

課長の「そうじゃな」という代理承諾を受け、担当Aは次長へと歩み寄った。
だがその瞬間、私は明らかな“演出”を目撃した。

担当Aが話しかけようと視線を送った直後、
次長は、無言で電話を手に取り、どこかにかけ始めたのだ。

電話が終わったそのタイミングで、担当Aが立ち上がると、
次長は「はぁ~、いそがしい」と小さくため息をつき、
そのまま廊下へと出て行った。

これは偶然ではない。
これは、**言葉を使わずに「断った」**という、完璧な演技だった。


🎭 前日の“欠席”が生んだ影

思い返せば、その前日には別の出来事があった。
議会で、非常に重要な話題が取り上げられるということで、
課長・次長ともに緊張し、関係部署の職員と綿密に準備を重ねていた。

その中心的な役割を担うはずだった調整員が、
午後になって突然、親族の不幸を理由に帰宅したのだ。

私も彼女のことは信頼しているし、事情も理解しているつもりだ。
だけど、本当に“その瞬間”だけはいなかった
そして議会でその話題が出たのも、その午後だった。

「偶然」かもしれない。
でも、**上司たちにとっては、“頼っていた者に裏切られた”**ような感覚があったのかもしれない。


🧠 課長と次長の「沈黙の分裂」

課長は、言葉を選んでいた。「出席は難しいかもしれない」と。

でも本音はきっとこうだ。

「もう、こういう会議には関わりたくない」
「専門職の話は、専門職だけでやってくれ」
「私たちは、前日に心が折れたんだ」

そして次長は、あからさまな拒否を言葉ではなく、態度で演じきった

誰も何も責めない。
でも、責任のバトンは、確実に落ちていた。


🪶 傍観者としての私の気づき

私はただ、コピー機の前で、印刷の音を聞きながら、
この全てを「一歩引いたところ」から見ていた。

担当Aがバタバタと走り回り、
調整員が静かに資料を読み込み、
上司たちが何も言わずに距離を取るその様子を。

何もしていないけど、
この職場の一部として、この出来事を見届けていた。


💡 職場には、表に出ない“決裂”がある

誰も怒鳴らない。誰も責めない。
でも、心の中では「もう付き合いきれない」と思っていたかもしれない。

責任の所在はどこにあるのか。
言葉で与えられたわけでもなく、
自然と“拾ってしまった人”にのしかかっていく。


🎬 あの会議は、誰が主役だったのか?

後から聞いたところによると、
会議は無事に終わったらしい。
調整員が冒頭に少し話し、あとは担当Aが実務をまとめ、終わり10分前に課長も来たとのこと。

上司たちは翌日、その会議で参加者に言われた言葉を反芻していた。
大変だった、専門性が高いと。
まるで、次回以降の出席を逃れる手法を探しているかのように。

…それもまた、“組織”というもののリアルなのだろう。

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